あらすじ
かつて「毒舌の貴公子」として名を馳せたDJ・九条蓮。ある不祥事で表舞台を追われた彼は、今や深夜2時の「捨て枠」番組を担当する日々を送っていた。
ある夜、生放送中のスタジオに、正体不明のリスナーから一本の電話が入る。
「今から、ある場所で一人殺す。正解できなければ、引き金を引く。」
ハッキングされたスタジオ、閉じ込められたディレクター、そしてモニターに映し出される人質の少女。犯人が突きつけるクイズは、九条が3年前に握りつぶした汚職事件、そして20年前に彼がヒーローになるためについた「最初の嘘」を暴き出していく。
放送終了までの60分。九条は、自らの地位と命を懸けた「人生最後の実況」に挑む。運河の底から浮かび上がる、琥珀色の真実とは。