あらすじ

突如各地に出現した『冬』によって、人類史が凍結させられた世界。  国、場所、人や物を問わず全てを凍てつかせる強烈な冷気と、それを無差別にばら撒く使者により、人類の生活圏は赤道付近にまで追い込まれていた。  厳冬のまま動かない異常気象、深刻さを極める食糧難、歯止めが掛からない世界的な人口減少――人類が築き上げた歴史や営みを、無慈悲で暴力的な寒さによって蹂躙する未知の存在を前に、人々は満足に抗う事もできないまま絶滅の危機に瀕していた。  国家機能を未だ有する国々は残された叡智と技術を結集させ、『冬』と使者に抗うための術を生み出す――『開花機《かいかき》』である。  命中した箇所へ強制的に生命を植え付け、冷気を糧に活性化し敵を無害化させるという特殊な武器の開発に成功した事で、これまで劣勢続きだった人類はかつての繁栄を取り戻そうと本格的な反転攻勢に乗り出した。  凍土《とうど》に草木や花々を生やし、大海を埋め尽くす氷塊を溶かし、世界を覆う冷気を抑え、無慈悲な死を運んでくる使者を倒す。  『開花機』の誕生は、絶望しかけていた多くの人々に一筋の希望を見せていた。 超妄想コンテスト第265回「桜前線」応募作品

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エブリスタ2026/04/29
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