あらすじ
剣と魔法の王国エーレンフェルス。伯爵家の三女・エルフリーデ(エフィ)は、華やかな社交界で常に「友人」であるギゼラの引き立て役として扱われてきた。自分に自信が持てないエフィは、棘のある言葉を浴びせられても、一人になるのが怖くて言い返せない。
そんなある夜会。ギゼラが「お似合い」だと笑って押し付けてきたのは、シワだらけの服にボサボサの髪、顔を半分覆う分厚い眼鏡をかけた「冴えない研究者」アンゼルムだった。
最初は彼を見下してしまったエフィ。しかし、彼の誠実さと知性、そして自分を「気高い」と称えてくれる優しさに触れ、彼女は初めて自分の足で一歩を踏み出す決意をする。
「あなたに彼を笑う資格なんてない!」
――これは、自分を「引き立て役」だと思い込んでいた少女が、不器用な天才魔導士に溺愛され、王国一の幸せを掴むまでの物語。