あらすじ

西暦2144年。世界は『特殊核』と未知の科学技術がもたらす、静かなる破滅の淵にいた。 アメリカ軍特殊部隊員のウィリアム・クラークは、新型核兵器の痕跡を追い、ゴーストタウンと化した日本の廃都・東京の地下施設へと潜入する。だが、探索中に床が崩落。部隊から孤立した彼が最下層で目にしたのは、世界を裏から操る黒幕たちのリストと、空間を歪める青白き「ゲート」だった。 脱出不能の閉鎖空間。仲間の応答はない。 残されたのは、弾倉部が不気味に拍動する未知のハンドガン――型番『JTX k-0.0/AOM(草薙)』。 「草薙に反米(AOM)か。日本人のジョークにしちゃ、少々冷えすぎてるな」 不敵な皮肉を吐き、ウィリアムは唯一の道であるゲートへと足を踏み入れる。 辿り着いた先は、全土が異常な「特殊放射線」に汚染され、八つの大陸が互いを食らい合う絶望の異世界だった。 【カイル大陸】――骸が転がる始まりの荒野。 【ウリュー大陸】――特殊核の原料『オーズ』を独占し、私腹を肥やす貴族の王国。 【レイン大陸(魔大陸)】――魔神が闊歩し、諸悪の根源たる「寄生生物」が巣食う地獄。 世界を覆う死の放射線は旧人類(おとな)を焼き、魔力を持たぬ者を拒む。だが、地球人であるウィリアムと、異世界の「新人類(こども)」にだけは、その毒は通用しなかった。 「皮肉なもんだ。世界を滅ぼす毒の中で、俺と子供たちだけが『自由』とはな」 異世界人は彼を「魔力を持たぬ無能」と蔑む。 だが、彼の手には、寄生された魔物の核をエネルギーに変える最強の対人・対魔兵器【JTX】がある。 美しき王女が肉塊へと変わり、誇り高き騎士が異形の化け物として襲い来るこの世界で、現代最強のサバイバーは、地球を蝕む「特殊核」の根源を断つために引き金を引き続ける。 「救済なんて、弾丸の無駄だ。俺の仕事は――デリート(根絶)だ」 特殊部隊(エリート)vs寄生王国。 皮肉屋の死神が、八つの大陸を蹂躙するバイオハザード・ファンタジー、開幕。

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カクヨム
カクヨム2026/04/29
  • 現在の作品異世界バイオハザード――2144年の米軍特殊部隊員は、骸と死臭の廃都市・東京で特殊核の根源となる異世界の扉を開ける