あらすじ
高校を卒業したばかりの天海琥珀は、幼い頃から通いつめている、幸せの味がする地元のケーキ屋『エクラ・シラカワ』の再開を心待ちにしていた。
ある日、店の前でバターとバニラの混ざり合った匂いがすることに気付く。
琥珀は店から出てきた白河零士に、先代店主が亡くなったことを聞かされた。
零士は先代店主の孫で、跡を継ごうと決意するも、ケーキの再現に行き詰まっていた。
高級ホテルのパティスリー班にいた実力者だが、先代のレシピ通りに作っても「何かが違う」という違和感に悩まされる。
自称店一番のファンである琥珀は、その鋭い味覚と記憶力を買われ、看板メニューであるショートケーキの味見係を任されることになった。
隠し味や温度など試行錯誤を繰り返す。
二人の協力によってついに「幸せの味」が再現され、店は無事に再オープンを果たした。
大学の入学式を終えた琥珀は、零士からお祝いのホールケーキを贈られ、大好きな店でアルバイトとして新たな生活をスタートさせる。
琥珀が接客の目標とする佐倉瑠璃子、製菓の専門学生の星野朱吏という仲間と共に、お客様を笑顔にするケーキを提供していく。
糖尿病の人のための低糖質レアチーズケーキ。
重い悪阻に苦しむ妊婦でも栄養が摂れる、枝豆ときなこのムース。
一歳を祝うファーストバースデーケーキは、家族で同じケーキを美味しく食べられるように、親には後掛けのソースを提案する。
悩みや望みを叶えるために、創意工夫を凝らしていく。
琥珀はバイトをする中で、笑顔のお客様を見送るのが好きだと気付く。
接客業の楽しさや怖さを経験していき、仕事のやりがいを知った。
琥珀はケーキオタクと揶揄われるほど、ケーキについて語りすぎてしまう個性的な接客を伸ばしていく。