あらすじ
あらすじ
映画館で働き始めた十八歳の木乃は、
同じバイト先の玲奈と出会う。
好きなアニメも、映画も、趣味も、驚くほど同じ。
二十歳の年の差も、同性であることも忘れるほど、二人は自然に惹かれ合っていった。
だが――
その恋は、誰にも祝福されなかった。
「普通じゃない」と拒絶する親たち。
引き裂かれ、逃げ出し、すべてを捨てて選んだ同棲生活。
貧しくても、狭くても、確かにそこに幸せはあった。
けれど、現実は二人を許さない。
家族、世間、未来、常識――
あらゆるものに追い詰められた末、
木乃は“愛する人のために”最も残酷な選択をする。
数年後、再会した映画館で。
隣に別の誰かを連れた木乃は、ただ微笑んで通り過ぎた。
これは、
あの日逃げ切れなかった二人の、救いのない純愛物語。