あらすじ
「あなたはやりすぎたのです」
類い稀な剣技と生存特化の異能《超感覚》を駆使し、帝国の領土拡大に多大な貢献を果たした近衛騎士ヒューガ。
大陸統一により戦乱の世が終わり安寧がもたらされることで創造神への信仰が薄れることを危惧した女神の理不尽な都合の下、帝国は滅ぼされ、彼も世界から排除されてしまう。
神の領域で再び目を覚ましたヒューガは、《天空の女神》サラから「償い」と称して異世界での勇者転生を勧められる。
しかし、皇女への絶対の忠誠を誓う彼は、女神の身勝手な「詫び転生」を拒絶。
彼は、主の愛した世界に混沌をもたらそうとする彼女を「女神を騙る卑劣な悪魔」と思い込み、その手で斬り殺してしまう。
神の領域にひとり取り残され呆然とするヒューガの前に突如現れたのは、神力を奪われ下界に追放されていた女神サラの双子の姉を名乗る幼き少女、元女神セラだった。
「お互い不本意にも神さまを殺してしまった仲間同士……名付けて《殺神同盟》ってとこかな?」
ヒューガは、行方不明となった皇女を捜し出して帝国復興を成し遂げるため。
セラは、妹サラに奪われ異世界に散らばった神力の源《神核》を取り戻して女神として復活するため。
利害の一致した二人は不名誉な名前の同盟を組み、幾多の異世界を巡る旅へと出発する。
これは、愛する主君のために神殺しの汚名を背負った男が、それでも騎士らしく世界の理不尽に抗う異世界冒険譚。