あらすじ
「君のミスは万死に値する。正義の証に、そのボタンを私に還しなさい!」 完璧主義の王太子により、事務的なケアレスミスを理由に断罪されたエリート事務官の私。 弁明を求められても、私の答えはたった一つ。 「私に、下らん質問をするな」。 冤罪を被り、王宮を飛び出した私を拾ったのは、性格は最悪な王家の令嬢と、その兄である次期国王候補の「お前は甘いんだよ!」と連呼する男だった。 一方で、私が去った後の王宮は執務が崩壊。 正義に酔いしれる王太子は、ボタンを求めて私の家に不法侵入し、衛兵から「なんだそれは?」と冷たくあしらわれる始末。 「せいぜい憎しみ合え」と嗤う主の妹。 「甘い!」と執着してくる主。 「主人公が犯人に脅されている!」と的外れな救出劇を演じる親友。 カオスすぎる状況の中、私はただ、失くした「ドライバー」を探すためにアクセルを踏み込む。 ――9.8秒後、お前たちに絶望が下る。