あらすじ
41歳。
私は、結婚を“数字”で決めようとしている。
年収、安定、将来性。
条件は揃っている。だから、間違いないはずだった。
そんなある日。
婚活の帰り道で、ひとりの少年と出会う。
小学五年生のその子は、なぜか私を見て――泣いた。
「やっと会えた」
そう言われた瞬間、胸の奥がざわついた。
理由はわからない。けれど、どこか懐かしい。
その子の父親とも出会う。
数字では選ばないはずの人なのに、なぜか一緒にいると落ち着いてしまう。
正しい選択をしたいだけなのに。
どうして、こんなにも揺れるのだろう。
――これは、数字では測れなかった感情の話。