あらすじ
「この軍、あと十日で崩壊しますよ」
現代で「ホワイト化の悪魔」と恐れられた敏腕の組織再建請負人・佐々木航は、勇者に追い詰められ滅亡寸前の魔王軍に召喚される。圧倒的な美貌を持つ魔王ルシエラは彼に最強の悪魔としての働きを期待するが、異装の男が要求したのは剣や魔法ではなく「収支報告書」だった。
玉砕特攻を強要する幹部、ボロボロの装備、滞る物資。過酷な労働環境に喘ぐ魔王軍に対し、航は冷徹に業務改善を断行する。
「二十四時間戦うな。交代制で寝ろ」
「特攻は費用の無駄だ。生還して特別手当をもらえ」
十分な睡眠、完璧な輸送網、統一された最新装備、そして充実の厚遇。休暇を取得するために定刻で効率よく敵を殲滅する集団へと変貌した魔物たちは、かつての弱さが嘘のように覚醒する。
一方、連敗続きの人間界では、魔王軍で『白き悪魔』と呼ばれる謎の存在がただの「村人レベル」であることなど露知らず、底知れぬ力を持つ大悪魔だと勘違いして警戒を強める。
さらに航の周りには、絶世の美女たちが集い始める