あらすじ
先日、ある読者の方からコメントをいただきました。
「才能がない私でも、書けるでしょうか」
短い言葉の前で、私はしばらく止まっていました。
他人事ではなかったからです。
私自身、何度もこの問いの前で立ち止まってきました。
このシリーズは、その問いから始まった、五回のコラムです。
「才能なんて関係ない」という励ましも、
「才能がすべて」という諦めも、
どちらも誠実な答えではないと、私は思っています。
だから一回の記事では書ききれない。
五回かけて、ゆっくり降りていくことにしました。
①「才能がない」と感じる、その感覚について
②「才能」という言葉を分解する
③才能は「ある」。でも、思っているのとは違う
④他人の才能と、どう向き合うか
⑤才能がない、と感じる夜のために
書き手として、特別な才能や実績がある人間ではありません。
ただ、本が好きで、書くことを続けてきた一人です。
だからこのシリーズは、誰かに教えるためというより、同じ夜を知っている人と、隣に座って話すつもりで書いています。
「才能がない」と感じる夜が、もしあなたにもあるなら、この五回が、その夜のいくらか静かな伴になりますように。
※姉妹シリーズ「文体という個性」もあわせてどうぞ。