あらすじ
「アド、お前今日でクビな。お前の『広告付き魔法』、戦闘のテンポ悪すぎなんだよ!」
勇者パーティのリーダー・ガイルから、あまりに理不尽な理由で追放を言い渡された支援魔導師のアド。
彼の固有魔法【広告展開(アド・ネットワーク)】は、魔法を発動するたびに空中に「動画広告」が流れるという、この世界で最もウザがられるハズレ能力だった。
しかし、パーティの面々は知らなかった。
その「ウザい広告」こそが、莫大な**スポンサー料(報酬)**を稼ぎ出し、消費魔力ゼロ・威力500%増という規格外のチートバフを彼らに提供していたという事実に。
「あーあ、せっかくの『プレミアムプラン』を自分から解約しちゃうなんて」
自由の身となったアドは、これまで味方にしか使っていなかった魔法を、敵に対して使い始める。
それは、敵の攻撃行動そのものに**「スキップ不可の30秒広告」**を強制挿入し、時間が流れるのを止めるという、システムの穴を突いた最凶の「無敵フリーズ」だった。
どんな極大魔法も、魔王の必殺の一撃も、アドの前では「広告が終わるまで待機」させられるただの静止画に。さらに、対象の恥ずかしい検索履歴を暴露する**『ターゲティング広告』や、致命的なタイミングで現れる『星5レビューのお願い』**で、魔王軍の幹部たちは次々と精神崩壊していく!
一方で、スポンサー(アド)を失った勇者パーティは、武具の修理代すら払えなくなり、借金まみれのどん底へ――。
「剣や魔法で戦うのはもう古い。これからは世界の『視線』と『インフラ』を握る者が勝つ時代だ」
広告収入で国家予算レベルの富を築いたアドは、ついには魔王軍すら買収し、世界を「エンタメ」で支配する最強の広告代理店を設立する!