あらすじ
「お前の代わりはいくらでもいる」——婚約者にそう告げられ、千年に一度の皆既日食の生贄として祭壇に捧げられた巫女・陽織。三年間、誰よりも祈りを捧げ続けた私を待っていたのは、義妹に婚約者を奪われ、誰にも顧みられることなく消えゆく結末だった。最期の瞬間、ただ一つだけ願った。「私のことを、見て」——その涙が、千年の眠りについていた太陽神を目覚めさせる。「お前の涙が、俺を起こした」黄金の髪に燃えるような紅い瞳。圧倒的な神々しさを纏う太陽神ソルティスは、封印の鎖を紙のように引きちぎり、陽織を救い出す。誰にも認められなかった祈りは、千年の時を超えて届いていた。「千年待った」——そう告げる彼の眼差しは、真っ直ぐに私だけを見つめている。裏切った婚約者も、嘲笑う義妹も、見て見ぬふりをした神官たちも関係ない。最強の太陽神による、問答無用の溺愛が始まる。これは、誰にも愛されなかった巫女が、神様に見つけてもらう物語。