あらすじ
「流れた血の量だけ怨嗟は長く、そして深く刻まれる。何故それが解らないのですか――」
西暦2168年。
世界人口6億。旧国家は七つの地域連合に再編され、国境線は消えた。世界はようやくひとつ国家となって、息を吹き返していた。だが「ひとつ」の内側には、新たな境界線が引かれていた。
|境界《ゲート》。
0.1%の確率で産まれる不老の突然変異種「ヴィタルマナ」を隔離するための壁。彼らは世界の食糧の九割を生産しながらも特区に押し込められ、法律によって市民権の外側に置かれていた。
主人公|天日《アメノヒ》=エゼンもその一人だった。
農業エンジニアとして野菜を育て、上司の夢の話に付き合い、ホテルの窓ガラスを伝う雨粒を眺める。それだけの日常を、彼は誰よりも愛していた。
その夜、空が避けるまでは――
街は爆炎と銃声に呑まれた、テロリストの手に落ちた。激しい雷雨の中、一本の通信が、|天日《アメノヒ》の運命を引きづり込んでいく。
復讐と大義、差別と共存、争いと平穏――交錯する想いの果てに、|天日《アメノヒ》が引いた引き金は、何を終わらせ、何を始めるのか。
【一押し】
・「PSYCHO-PASS サイコパス」や「新世界より」など、近未来ディストピア小説がお好きな方には楽しんでいただけると思います!
・作風は、ライトノベルより一般小説よりですが、小気味のいいテンポ、気持ちいい伏線回収で、爽快な読後感になっていると思います!
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