あらすじ

アステール王国の公爵令嬢、ヴェルニカ・セレスティーヌは、卒業記念パーティーの最中、婚約者であるゼノリス王太子から身に覚えのない罪を突きつけられ、婚約破棄と国外追放を言い渡される。

しかし、ヴェルニカは悲しむどころか、心の中でガッツポーズを決めていた。「これでやっと、堅苦しい王妃教育から解放される!」と。彼女はもともと、豪華なドレスよりも土の匂いや、人々の笑い声が絶えない賑やかな場所を愛する、底抜けに明るい性格の持ち主だったのだ。

手渡されたのは、わずかな路銀と一枚の古い身分証だけ。彼女は二度と国へ戻らないことを誓い、国境を越えた先にある風光明媚な街「ソル・テラス」へと向かう。持ち前の「出会いの運」とポジティブな行動力で、ヴェルニカは次々と不思議な縁を結んでいく。気難しい伝説の靴職人、正体を隠した隣国の騎士、孤独な少年。彼女の屈託のない笑顔と、誰に対しても分け隔てない優しさは、いつしか周囲の人々の心を溶かし、彼女の周りには温かな「居場所」が出来上がっていく。

一方、彼女を追い出したアステール王国では、ヴェルニカという「調整役」を失ったことで、王太子の身勝手な振る舞いや不作による混乱が表面化し始めていた。

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アルファポリス
アルファポリス2026/04/29
  • 現在の作品二度とお二人の前には現れないことを誓います