あらすじ
守る義務、壊す責任
人類は、外の“何か”から身を守るために、ヴァンパイアという存在を生み出した。
彼らは人の血ではなく、同族の血でのみ生きる歪な守護者。
やがて人間は、彼らが絶えぬよう“ある装置”を築く。
記憶を差し出すことで、ヴァンパイアは血を求めず生き続けることができた。
――守るために、削られる日々。
だがその歪んだ共存は、やがて綻び始める。
外敵は再び現れ、そして人間はなおも何かを差し出し続ける。
その中で1人のヴァンパイアは知る。
自分たちが守っていたものと、守られていたものの真実を。
そして――
大切な記憶を失った“誰か”と向き合ったとき、彼は選ぶ。
守り続けるのか。
終わらせるのか。
これは、優しさが世界を壊す物語。