あらすじ
深夜のオフィスで倒れた俺が、次に目を覚ましたのは棺桶の中だった。
しかも体は骨。どうやら英雄王の残骸らしい。
……まあ、そこはいい。たぶん異世界だ。
問題はその後だ。
外に出た俺を見つけた少女――聖女リーナは、なぜか俺を「ポチ」と呼んだ。
しかもそのまま撫でてくる。
待て。俺は犬じゃない。中身は現代人だ。
「ほらポチ、おいで」
だから違うって――あ、行っちゃった。
……いや、これは違う。
体が勝手に反応しただけだ。俺の意思じゃない。
たぶん。
そんなわけで、なぜか俺は“懐く骨のモンスター”として扱われることになった。
しかもこの体、妙な機能までついている。
何かを取り込むと、知識や考え方が増えていくらしい。
便利? まあ便利だ。
実際、判断も早くなった気がするし――
……いや、ちょっと待て。
前より細かいことを気にしなくなったというか、妙に効率重視というか――
……まあいいか。
俺は俺だし、ちゃんと考えて行動している。
ポチじゃない。
断じて。
これは、英雄王の骨に転生した俺が、聖女リーナに懐いた“謎のモンスター”として扱われながら、強くなっていく物語だ。
少しずつ考え方が変わっている気もするが、たぶん問題ない。
――今のところは。