あらすじ
「正義の前に巨悪として立ちはだかり、最後は華々しく散る」 幾度もの転生で必ず悪役として死ぬ運命を繰り返してきた男は、最強最悪の魔王「ウロボロス」となり、己の【悪役の美学】を完遂しようとしていた。
しかし、肝心の勇者は魔王の覇気にビビってあっさりと逃亡してしまう!
「勇者が弱すぎるなら、自分で育てればいい」 美学を諦めきれない魔王は、人間のアバター「ブーノ」を作り出し、人間界の廃村で拾った女勇者候補の赤ん坊「ティア」を自らの手で最強に育て上げることに。 しかし、持ち前の生真面目さと不器用さから、いつしかただの「過保護な親バカ」と化してしまう。ティアに平和な世界を残すため、裏工作を行っていくブーノ。
一方、魔界では魔王軍の過酷な労働環境を劇的ホワイト化! 有能な正妻パンドラからの猛アタックにタジタジになりつつ、誕生した息子レグルスには「力による蹂躙は三流」と理知的な帝王学を授け、魔界も平和に治めていく。
全ては「自分が完璧な悪役として勇者(娘)に討たれる」ための壮大な舞台作り。 ——のはずが、人間界と魔界の二重生活は、彼の思惑とは裏腹に斜め上の方向へ加速していく!
悪役の美学に殉じたい不器用な魔王と、彼を慕う勇者&魔族たちが織りなす、壮大な勘違いとすれ違いのハートフルコメディ