あらすじ
二〇〇〇年十二月。二十歳のモデル・紀伊直人は、高級腕時計ブランドYGSのCM撮影に臨む。ミレニアムの新しい顔として選ばれた直人だったが、その裏では同じ事務所の先輩モデル・ロイとの同棲生活が崩壊しつつあった。いつも尽くす側だった直人は、誰かに認められたいという渇望を抱えていた。
撮影現場で直人は、YGSの取引先に関わるビジネスマン・先野宗と出会う。さりげなく自分のジャケットを肩に掛けてくれた宗の温かさに、直人は今まで感じたことのない感情を覚える。宗が、モデルになる前の直人のダンスに魅せられ、彼をこの仕事に推薦していたことを知った時、その感情は確信へと変わっていく……