あらすじ
蒸し暑さが香る夏の夜。終業時刻間際のスーパーマーケットに入店した一人の美しい女性客、通称「女神」。彼女に接触を図ろうとする学生バイトの「蓮」は同じくバイト仲間の「絢辻」を連れ回し、女神の行動を商品棚の陰に隠れて監視する。そんな時、女神の行動を注視していた絢辻は、女神が万引きを働いている瞬間を目撃する。
彼女が起こした小さな万引き事件が、より歪な「何か」の歯車を回し始める。そして巻き起こる、男女九人による言葉の戦争。
何が冗談で、何が真実で、何処までが日常で、何処からか非日常か。衝突し合う正義感と、繰り返される問い。起承転転転転の先で明かされる、想像を絶する結末――。