あらすじ

ある日、恋人が突然いなくなった。 消えた恋人を探す男、渡瀬。 その理由も手がかりも掴めないまま、ただ「行方不明」として処理されていく現実に直面し、わずかな可能性を頼りにネット掲示板を遡る。 そこで見つけたのは、ある海岸に関する断片的な書き込みだった。 「地図にない道がある」 「同じ場所なのに、たどり着けない」 「夜になると何かがおかしい」 さらに調べていくうちに、その海沿いの町では“ある奇妙な噂”が囁かれていることを知る。 ──その場所に入った人間は、何かがおかしくなる。 ──戻ってきても、以前と同じではない。 恋人の名前はどこにも出ていない。 それでも、書き込みの断片は妙に一致していた。 確信のないまま、渡瀬はその海沿いの町へ向かう。 南へ続く一本道。 途中で現れる、記録にない分かれ道。 そして、言葉にできない違和感。 そこでは、時間も距離も、そして“人の認識”すら正しく機能しない。 探しているはずの存在は、少しずつ輪郭を失っていく。 やがて渡瀬は気づく。 自分は本当に恋人を探しているのか。 それとも―― この場所そのものに、“探させられている”のか。 静かに侵食していく、海沿い認識崩壊ホラー。

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カクヨム
カクヨム2026/04/28
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