あらすじ
かつて魔王を討伐し、世界に平和をもたらしたとされる「8人の聖者」。しかし、その神話の裏には残酷な真実が隠されていた。彼らが殺したのは魔王ではなく、世界の秩序を司る「神」だった。
今際の際、神は聖者たちの体に、自らでは決して抜くことのできない『抜かれるまで死ねぬ呪いの楔』を打ち込む。
年月と共に周囲が死に絶えていく中、老いることのない聖者たちは、やがて「不老の化物」として人間たちに忌み嫌われ、歴史の表舞台から姿を消した。
神殺しから約1000年後。発見された聖者の手記により、世界は一変する。
「8人の聖者の楔を奪い集めた者は、新たな神になれる」。この福音とも呪いとも取れる情報が民衆に露見したことで、平和だった国は、神の座を狙う軍事勢力や野心家たちによる「楔争奪戦」へと突入する。
西部十字軍、北部連合軍、東部秩序軍といった大勢力が各地で激突し、その傍らでは、個人の欲望のために聖者を追う「聖者狩り」たちが目を血走らせて暗躍する時代となった。
そんな血生臭い時代の中、北の外れの港に現れた、青年ルタ。彼も聖者狩りとして"某国"を往く。
はたして神の座を手に入れ、最期に嗤うのは誰なのか。
力を追い求めた人間が手に入れるのは、絶望か幸福か。
そんなお話です。