あらすじ

かつて魔王を討伐し、世界に平和をもたらしたとされる「8人の聖者」。しかし、その神話の裏には残酷な真実が隠されていた。彼らが殺したのは魔王ではなく、世界の秩序を司る「神」だった。 今際の際、神は聖者たちの体に、自らでは決して抜くことのできない『抜かれるまで死ねぬ呪いの楔』を打ち込む。 年月と共に周囲が死に絶えていく中、老いることのない聖者たちは、やがて「不老の化物」として人間たちに忌み嫌われ、歴史の表舞台から姿を消した。 ​ 神殺しから約1000年後。発見された聖者の手記により、世界は一変する。 「8人の聖者の楔を奪い集めた者は、新たな神になれる」。この福音とも呪いとも取れる情報が民衆に露見したことで、平和だった国は、神の座を狙う軍事勢力や野心家たちによる「楔争奪戦」へと突入する。 西部十字軍、北部連合軍、東部秩序軍といった大勢力が各地で激突し、その傍らでは、個人の欲望のために聖者を追う「聖者狩り」たちが目を血走らせて暗躍する時代となった。 ​ そんな血生臭い時代の中、北の外れの港に現れた、青年ルタ。彼も聖者狩りとして"某国"を往く。 はたして神の座を手に入れ、最期に嗤うのは誰なのか。 力を追い求めた人間が手に入れるのは、絶望か幸福か。 そんなお話です。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/28
  • 現在の作品聖者葬送