あらすじ
「お前のような出来損ないでも、死にに行く役には立つだろう」――継母にそう告げられた第五王女アリシアは、敵国ヴェルディアへの政略結婚を命じられる。母を幼くして亡くし、父王からは忘れられ、王宮の片隅でひっそりと生きてきた彼女にとって、それは死の宣告も同然だった。嫁ぎ先の相手は「氷の王太子」と恐れられる冷酷無慈悲な男、レオンハルト。十年続いた戦争の「和平の証」という名目の、実質的な人質。誰もが羨む姫君ではなく、捨て駒として差し出された彼女を待っていたのは――予想とは全く違う運命だった。無表情で冷たいと噂される王太子は、なぜか彼女にだけ不器用な優しさを見せる。「君だけは手放さない」そう囁く彼の瞳には、氷ではなく確かな熱が宿っていて……? 居場所のなかった姫君が、敵国で本当の愛と幸せを見つける、身分差×溺愛ラブロマンス。