あらすじ
宮中の記録官・結城記乃の役目は、「存在しなかったことにされた人間」を記すこと。
ある日、「記録に存在しない女」の証言が複数現れる。
だが宮中は、その存在を完全に否定する。
調査を進める記乃は、この世界では人間は死ぬのではなく「記録から消される」ことで存在を奪われると知る。
そして、その仕組みに皇太弟が関与している可能性に辿り着く。
記すことは、存在を肯定すること。
それは同時に、権力への反逆でもある。
真実を残すか、沈黙するか。
記録官の選択が、宮中の均衡を揺るがしていく。
【注意】
この物語は日本が舞台ですが、パラレルワールドです。
時代は現代史でいうところの「大正」ですが、文明レベルがそのくらいというだけで、元号はオリジナルである「理成」というものです。
実際の大正時代には存在しない制度があり、部分的に文明の面でも現代史とはかけ離れていることがございます。
あくまでも、日本文化を元にしたフィクション作品であることを前提に閲覧いただけますと幸いです。