あらすじ
婚約破棄。パーティ追放。ギルド除籍。
全部、同じ日に起きた。
理由はただ一つ——「種族スキルがないから」。
エルフには固有魔法がある。獣人には身体強化がある。ドワーフには鍛冶スキルがある。種族スキルこそが強さの証明であるこの世界で、転生者カイトだけは何も持っていなかった。
貴族からは笑われ、仲間からは見下され、ギルドからは追い出された。
誰もが思っていた。「スキルなしに、何ができる」と。
――全員、間違えている。
カイトには前世がある。田中悠人として生きた二十三年間。廃人と呼ばれたゲーマーとしての二十三年間。格上を、スキルを、才能を、立ち回りだけでねじ伏せ続けた二十三年間。
スキルは補助輪だ。
補助輪がなければ走れないやつらに、補助輪なしで走り続けた人間は倒せない。
五年間、カイトは観察していた。
誰が誰を支配していて、どこに綻びがあって、何を使えば何が動くか。
この世界の「倒し方」は、全部頭に入っている。
婚約破棄した令嬢へ。
裏切ったパーティへ。
追い出したギルドへ。
種族マウントをとってきた貴族へ。
――ありがとう。おかげで準備が整いました。
スキルなし転生者の、ここから始まる本当の話。異世界転生 追放 ざまあ スキルなし 成り上がり
領地経営 ギルド 仲間 種族 無双