あらすじ
タクシードライバーとして銀座の夜を走りながら、「一期一会」と「刹那と永遠」を追いかけてきた主人公。
物語はやがて、思いがけない方向へと流れ出す。
その行き先は──長野県小川村、アルプス展望台。
“長野県は宇宙県”と掲げるこの地で、主人公は電子観望による 「電子双眼(SBS配信)」 のライブイベントに挑む。
二眼映像をPCで合成し、視聴者はVRゴーグルで星を“立体視”できる。
星を巡る物語と、星を届ける実験。
タクシーの車内で交わされた会話が、そのまま電波に乗って宇宙へ向かっていくような感覚。
しかし同時に、主人公は気づく。
──美しい星空ほど、都市と地方で“体験格差”が生まれてしまうことに。
だからこそ、自分にできる方法で「宇宙を届けたい」。
銀座の光とアルプスの星。
一期一会の出会いが繋がっていくドライバーの道行きを、電子観望とともに描く新しい星見小説。