あらすじ
【感情のない美貌の魔導師】×【数秒先の未来が視える薄幸な少女】
王宮魔導師アルヴィス・フォン・アストレアは、絶世の美貌を持ちながら、人の心が分からない。彼にとって他人の感情は、ただの「色のついた煙」に過ぎなかった。
一方、下働きの少女エレンは、数秒先の未来を予知できる力を持っていた。その力のせいで気味悪がられてきた彼女だったが、ある日、予知によってアルヴィスの窮地を救う。
「君の周りには、見たこともないほど騒がしい『桃色の煙』が立ち込めている。これは、何という感情だ?」
効率と理屈だけで生きてきた大魔法使い様は、エレンが視せる未来に、自分が知るはずのなかった「愛」を見出していく。
これは、欠落した男と孤独な少女が、三秒先の輝きを重ね合わせ、じんわりと心を溶かしていく物語。