あらすじ
引きこもりのヒゴロは、ある日フライパンで卵焼きを作ろうとした瞬間、異世界へと転移してしまう。
――ついに来た、人生逆転のチャンス。
そう思ったのも束の間。
ステータスなし。
スキルなし。
魔法なし。
チート? 当然ゼロ。
異世界に来たのに、“何も持っていない”。
絶望しかけたその時、転んで頭を打ったヒゴロは――なぜか不安だけを失っていた。
理由は分からない。
でも、なぜか前に進める。
そして気づけば――
「……なんで私、この人といるんだろう」
「分からない。でも、離れたくない」
彼を取り巻く少女たちは、誰一人として理由を説明できないまま、ヒゴロに惹かれていく。
魔力も地位も価値もないはずの男。
なのに、“感情だけが本物”だった。
世界は彼を拒絶する。
だが彼女たちは、彼を選ぶ。
これは――
何も持たない男が、
理由もなく“選ばれ続ける”物語。
そしてその始まりは、ただのフライパンだった。