あらすじ
戦場に生き、“黒馬”と恐れられた男ルイヴァンは、敵を逃がした罪により裏切り者として断罪され、脚の腱を断たれる。誇りも居場所も失い、ただ生きるだけの存在となった彼を救ったのは、小さな薬屋を営む少女リリーナだった。
見返りを求めず手を差し伸べる彼女と、穏やかな日々の中で、ルイヴァンの心は少しずつ変わっていく。しかし過去は消えず、彼を陥れた男キーシュが執念深く追い詰める。
再び訪れた対峙の中、ルイヴァンは“殺すために戦う”のではなく、“終わらせるために生かす”という選択をする。その決断はキーシュの心を折り、戦いに終止符を打った。
戦場ではなく、誰かの隣で生きる道を選んだルイヴァンは、リリーナのもとへ戻る。並んで響く二つの足音は、もう争いではなく、穏やかな未来へと続いていく。