あらすじ
子爵令嬢ユリアは、婚約者から婚約破棄された。
「君は正しい。だから、もう耐えられない」
彼女は悪女ではない。
ただ、人の嘘も弱さも見抜きすぎる毒舌令嬢だった。
家を追われるように旅へ出たユリアの護衛は、借金まみれの下級貴族プロコップ。
自称騎士だが、実際は危険を見るとすぐ逃げる卑怯者。
けれど彼は、子供が泣くと文句を言いながら戻ってくる。
嘘を見抜く女と、逃げ道を見つける男。
旅先で出会う人々の弱さに触れながら、二人は少しずつ変わっていく。
正しさだけでは人は救えない。
逃げるだけでは誰も救えない。
これは、人を傷つけるほど正しい令嬢と、助けてから逃げる卑怯者貴族の、不器用な旅と恋の物語。