あらすじ
IQ150を持つ天才少女・西条安万音は、アメリカの名門大学を中退し、無一文同然で帰国する。母にも叔父にも突き放され、所持金数千円で放り出された彼女が辿り着いたのは、欲望と裏社会が渦巻く歓楽街・所新街だった。
生活のため闇金融から借金を背負い、怪しい見張りの仕事で急場をしのぐも、社会性に乏しい安万音はまともな職にも就けない。そんな彼女を救ったのは、バー「トールハンマー」の店主・来洲眞衣だった。一度はバイトをクビになるものの、叔父仕込みの占術と卓越した分析力を見抜かれ、店付きの占い師として再び居場所を得る。
やがて彼女のもとに、失踪した友人を探してほしいという依頼が舞い込む。残された日記には、資源革命をもたらし得る人工鉱物“賢者の石”の製造法が隠されていた。技術を狙う謎の組織「島の王」と、その手先である連続殺人犯。街の闇に迫る中、安万音は天才的な洞察力で真相を解き明かしていく。
天才ゆえに孤独だった少女が、歓楽街という混沌の中で初めて「居場所」を見つける物語。知性と無垢を武器に、少女は今日も街を泳ぐ。