あらすじ

「シンデレラ」の正体は、暗殺者だ。 侯爵家に拾われた孤児のエラは、没落令嬢に成り代わり王宮の舞踏会へ送り込まれた。標的は敵対派閥の伯爵子息。篭絡して、吐かせて、処理する。それだけのはずだった。 狂ったのは、最初の一歩だった。 声をかけてきたのは標的ではなく、第二王子エドゥアール。「美貌だけが取り柄の飾り物」と呼ばれる男が、水面のような目でエラを見て言った。 「婚約という形式が、互いにとって都合がいい」 政治的な駒として使われるだけだ。エラはそう計算した。利用するつもりで、利用させるつもりで、笑顔を貼り付けて頷いた。 感情は計算を鈍らせる。六つの頃から叩き込まれた、唯一の生存戦略。 ——では、この鼓動は何だ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/27
  • 現在の作品殺し屋令嬢に王子が懐いて困っています ~硝子の靴には毒を塗れ~