あらすじ
なぁ、あんたなら信じられるかい?
舞台は神戸。山と海に挟まれたお洒落な街の裏側には、永田町のクソジジイ共にも、ましてや警察の鑑識にも手に負えない「ゴミ」が溜まり続けている。
平安の昔からそのゴミを掃除してきたのが、俺たち陰陽師の家系だ。
一年前、ある事情で京都に飛ばされていた俺――安倍晴明(はるあき)は、望まない三代目の名を背負わされて、この街に帰ってきた。
待っていたのは、パールホワイトのY33シーマを転がす、無駄にセクシーな担任兼「監視者」の神戸リオ。
黒木メイサ似のクールな面(ツラ)で殺気を飛ばしてくる宿敵、芦屋道満。
そして、警察一家のサラブレッドで正義の味方な親友、源博雅。
「平安の三英傑が揃いし時、日ノ本は真っ赤に染まる」
そんな不吉な予言をよそに、三宮の街では「見たら死ぬ呪いの動画」なんて、しけた事件が動き出している。
影に潜む最強にして最凶の不発弾、十二天将「騰蛇」を飼い慣らし、俺は望まない「掃除」を始める。
「やりたかないねん、こういうのは」
五芒星(セーマン)と九字(ドーマン)が交差する、現代陰陽師ハードボイルド開演