あらすじ
白と黒だけで世界が成り立つ都市で、人々は感情を明暗として“見る”ことができた。
記憶修復士の黒金アリアは、他人の失われた記憶を淡々と戻す日々を送っている。感情を正確に読み取れるはずの彼女にとって、それはただの情報処理に過ぎなかった。
そんなある日、記録に存在しない少年・青空シオンが現れる。
彼だけが、この世界で“色”を持って見えた。
触れるたびに歪んでいく現実と、自分の中で揺らぎ始める認識。
アリアはやがて、この世界の均衡そのものに疑問を抱き始める。
白と黒の世界に落ちた、たった一つの色がすべてを変えていく。