あらすじ

未来を変えぬため、過去の戦場で目の前の命を見捨てよ——。それが、国連紛争写真家・蕾に課せられた非情な任務だった。二度目の世界大戦を防ぐという使命を胸に、彼女はタイムカプセルで第一次世界大戦下の塹壕へ降り立つ。 「昔の人も、幸せになれないのかな……」目の前の命を救えない苦しみに、彼女の心は引き裂かれそうになる。助けを求める瀕死の兵士。思わず駆け寄ろうとする蕾の前に、冷たいまなざしの少女兵ソアランが立ちふさがる。 「放っておけばいい」。感情を殺したような彼女の言葉。だが蕾は、その氷のような態度の裏に、生き抜くために心を殺すしかない悲痛な覚悟を垣間見る。“線を引いてる”のだ、と。 歴史の傍観者であるべきか、人としての情を貫くべきか。二人の少女の出会いが、凍てついた戦場で運命の歯車を回し始める。彼女たちがファインダー越しに見る、世界の真実とは——。

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カクヨム
カクヨム2026/04/27
  • 現在の作品死にゆく少女に呪われても、私は「戦争は悪だ」と語り継ぐ