あらすじ
千二百年を生きた魔王は、勇者に討たれた。
はずだった。
目を覚ますと、力も何もない幼女の姿になっていた。
そして、雨の夜に拾ったのは、その勇者本人。
名も言えずにいると「ディア」と呼ばれ、なぜかそのまま家に置かれる。
殺すべき相手。復讐すべき敵。
それなのに彼は、何も聞かない。
正体も、過去も、目的も。
ただ「そうか」と言って、当たり前のように隣にいる。
復讐は、する。
そのために力を取り戻す。計画も立てる。
だが、その前に。
なぜこの男は、何も聞かないのか。
これは、答えない魔王と何も聞かない勇者の、少しおかしな物語。