あらすじ
友達がいなかった僕は、夜になると、ある空き地へ通っていた。
そこには、ある夜だけ現れる屋敷があった。
屋敷の中には、一人の老婆がいる。
僕たちは毎晩のように遊んだ——ただし、屋敷が現れる夜だけ。
けれど、その遊びはどこかおかしかった。
同じ話を繰り返し、ルールを間違え、僕の名前を覚えない。
やがて僕に友達ができ、屋敷には行かなくなる。
そして、ある日を境に、屋敷は二度と現れなくなった。
一年後、僕はある話を耳にする。
それは、あの夜のすべてが繋がる話だった。
これは、孤独だった僕と、
「誰かと遊んでいるつもりだった」一人の老人の物語。