あらすじ

転校してきてから、卯月茜の毎日は少しずつ変わり始めた。 明るくてまっすぐなクラスメイト・藤崎翠に、毎日話しかけられるようになったからだ。 屋上で一緒に弁当を食べたり、放課後に他愛ない話をしたり。 翠の笑顔を見るたび、茜の胸は熱くなって、言葉にできない気持ちが膨らんでいく。 でも、それは「普通じゃない」。 女の子を好きになるなんて、おかしい。 そんな気持ちを抱えながら、茜は自分を責め続けた。 すると、ある日——屋上の空気が白く光り、翠の輪郭が一瞬だけ滲んだ。 翠の顔が、ぼやける。 背中が、知らない誰かに見える。 教室の光が、突然青白く落ちる。 茜が強く想うほど、世界の「縫い目」がほどけていく。 否定すればするほど、大切なものが少しずつ見えなくなっていく。 「翠ちゃんを、泣かせたくない」 そう願う気持ちが、世界を変え始める。 静かな教室と、風の吹く屋上。 二人の距離が縮まるたび、現実は少しずつ歪んでいく。 これは、ただの恋の話ではない。 想いの強さが、現実を溶かしはじめた物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/27
  • 現在の作品茜色の寝息に、君が落ちてくる