あらすじ
ブラック企業をリストラされた四十六歳の元営業管理部長・笹木修一。
退職勧奨の帰り道、未登録ダンジョンを見つけた彼は、なぜか中へ入ってしまう。
だが、彼が見ていたのは魔物でも宝箱でもなかった。
不揃いな段差。
点検不足の罠。
教育されていないモンスター。
怒鳴るだけのボス。
「安全管理の意識が皆無だな。誰が責任者だ」
二十年間の社畜生活で培った圧迫面談と現場指導が、なぜかダンジョン攻略に完全適合。
ゴブリンは泡を吹き、コボルトは泣きながらメモを取り、ミノタウロスは管理責任を問われる。
配信コメント欄が命名したその男の名は――
ダンジョンパワハラおじさん。
これは、ダンジョンを攻略するのではなく、ダンジョンを業務改善してしまう男の物語。