あらすじ

妻リシアの命を救うため、Cランク冒険者アレンは―― 冒険者最大の禁忌「死体漁り」に手を染めた。 本来、冒険者の遺体には触れてはならない。 尊厳を守るため、そして身元確認のため。 それを破る者は、仲間からもギルドからも見放される。 だが、あの日アレンは震える手で死体の財布を奪い、 その金でリシアは奇跡のように回復した。 「これで終わりだ」 そう誓ったはずだった。 ――なのに、アレンはやめられなかった。 必要はもうない。 妻は元気だ。 借金も返した。 それでもアレンは、依頼の帰りに“死体”を探してしまう。 罪悪感は薄れ、慣れが勝ち、 いつしか“妻のため”は“自分のため”に変わっていた。 そしてある日、アレンは“最後の一回”を求めて 二度と踏み入れないと誓った危険地帯へ足を踏み入れる。 そこで待っていたのは―― 救いではなく、天罰だった。 アレンの死後、リシアは何も知らないまま、 夫の遺品の中から一枚の金貨を見つける。 それが、アレンが“どこから奪ったもの”なのかも知らずに。 知らないままの愛と、知られないままの罪。 これは、一人の冒険者が静かに壊れていく物語。

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小説を読もう2026/04/27
  • 現在の作品妻の治療費のために死体を漁った冒険者の末路