あらすじ
王太子の婚約者である公爵令嬢エレオノーラは、学園で悪役令嬢と呼ばれていた。
聖女候補ミリアへの嫌がらせ。 花を枯らした呪い。 階段での突き落とし未遂。 近づいた令嬢を倒れさせた事件。
卒業夜会の夜、王太子レオンハルトはついに彼女を断罪し、婚約破棄を告げる。
けれど、罪状が並べられるほど、聖女候補ミリアだけは震えていた。
エレオノーラは本当に悪意で人を傷つけていたのか。 それとも、彼女の冷たさには別の理由があったのか。
王太子が婚約指輪を外した瞬間、断罪夜会は形を変える。
公爵令嬢エレオノーラは、ずっと前に死んでいた。
これは、悪役令嬢になった少女の話ではない。
死んだあともなお、娘として、婚約者として、公爵令嬢として、役割を演じさせられた令嬢の話。