あらすじ

母が「散歩に行ってくる」と言い出したのは、三年前の春だった。 行き先は「そこまで」。毎日午後二時、川沿いを三十分歩いて、同じ場所で立ち止まり、戻ってくる。認知症が進んでも、その習慣だけは消えなかった。 名前を忘れても、道は忘れない母。その「散歩」が何だったのかを、娘がようやく知る日がくる。 川の向こうの、もう存在しない場所へ。もう会えない人のそばへ。母はずっと、帰り続けていた。 記憶が失われていく中で、最後まで残るものは何か。愛とは、どこへ向かうのか。読み終えた後、もう一度タイトルを見てほしい。

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エブリスタ
エブリスタ2026/04/24
  • 現在の作品読切短編 そこまで