あらすじ
帝都の外れにある長屋で生きる少女・莉央には、戸籍も家族もない。
自分の人生を、なんの意味もない“捨て人生”だと思っていた。
ある日、川に落ちた莉央を助けたのは、
自分と同じ銀色の髪を持つ令嬢・白鷺雪乃だった。
家に閉じ込められ、無視され続けてきた雪乃は、
逃げ場も、生きる理由も見失っていた。
その姿を見て、莉央は思わず言い放つ。
――あんたの代わりに、あんたになってやる。
期限は1年。
その間、雪乃は外の世界で生き直し、
莉央は彼女として名家へ乗り込む。
だがそこにあったのは、
冷たい家族、歪んだ屋敷、
そして人を平然と切り捨てる婚約者。
それでも莉央は知ってしまった。
扉の向こうで、雪乃の名前を呼び続ける父親の声を。
ずっと、捨て人生だと思ってた。
でも――この人生に使い道があるなら。
これは、何も持たない少女が、
誰かの人生を守るために戦う物語。