あらすじ
俺の幼馴染、ミレイ。
レッサーパンダ獣人で、絶世の美少女。
クラスのアイドル。ラブレターの女王。
街を歩くたびにモデルのスカウトが声をかけてくる、化け物じみたビジュアルを持つ少女。
——それなのに、誰とも付き合ったことがない。
「私に釣り合う男がいないもん」と真顔で言ってのけるレベルの、理想の高さ。
そんなミレイが、ある日、俺にスマホを突きつけてきた。
画面に並ぶのは、エクセルのような表。縦軸にクラスの女子全員の名前、横軸に日付。各マスに、ポイント。
「喋る、触れる、はもちろん」
「見る、見られる、近くを通る、もカウント」
「目が合った時は、二倍計算ね」
絶世の美少女が、ハイライトの消えた目で淡々と説明してくる、俺と女子の接触ポイント表。
——怖すぎるだろ、この幼馴染。
しかも、ミレイのおかしさは、それだけじゃなかった。
ポイントが貯まるたびに、俺に「ご褒美」を要求してくる。
『100ポイント:ハグすること』
『200ポイント:キスをすること』
『250ポイント:オプションで、舌を入れること』
絶世の美少女が両手を広げて、レッサーパンダ獣人特有の荒ぶる威嚇ポーズで、こちらに詰め寄ってくる。
俺の幼馴染、可愛さと怖さが見事に噛み合っていない。
そして、この時、俺は気づいていなかった。
ご褒美リストは1000ポイントまで、続きがあることに。