あらすじ
「誰もがプレイしたことを後悔する」
「制作者は犯罪者予備軍」
等々、ひっどい感想しか存在しない伝説の鬱ゲー(18禁)、「女神の涙」。
本作が最低最悪の鬱ゲーとして知られるようになったのは、ひとえに、本作の悪役にして主役、
アルベルト・エーレンヴェルクの所業によるものだった。
死後、そんなドブカス野郎に転生したことに気付いた俺は、即座に原作をブッ壊すことを決意し……
実際、その通りになったのだが。
「あ、あたしを、買ってください……」
「か、片腕が、なくても……ちゃんと楽しんでもらえるように、頑張るからぁっ!」
右腕を欠損し、落ちるところまで落ちた、元・伯爵令嬢。
「見えない見えない見えない見えない」
「わたくしの目には、もう、闇しか映らない」
全てを奪われ、視力すらも失った、非業の聖女。
「わらわは要らない子なの? だからみんな、わらわを虐めるの?」
「……みんなみんな、死んでしまえばいい」
生存し続けたがゆえに、生き地獄を味わい続ける、美貌の王女殿下。
原作を破壊し、ヒロイン達を救ったはず、だったのに。
彼女達はなぜだか、原作よりも遙かに曇りまくっていて。
だからこそ――
そんな彼女達を、全力で救いまくった結果。
「あたし、もうキミのものだからっ!」
「片腕がなくても……楽しませちゃうんだからねっ!」
救い上げられた、元・伯爵令嬢。
「もはや、見えなくとも構いません」
「わたくしには……貴方様が、居るのだから」
心に光を取り戻した、聖女様。
「わらわには、何者も必要ない」
「そなたさえ傍に居てくれたなら……最高に、幸せなのじゃっ!」
最強の手によって、闇から浮上した、王女殿下。
これで万事解決。ハッピーエンド。
俺はお役御免……と思いきや。
どうやらこの世界はとことん、彼女達を曇らせたいらしい。
だからこそ、離れられない、というのもあるけれど。
「あたし達はずぅ~っと一緒だよぉ~♪」
「あははははははははははははははっ♪」
「貴方様が居ないと、わたくしが駄目になってしまうように」
「貴方様もまた……わたくしが居ないと、駄目なカラダに、して差し上げますね」
「離れるぐらいなら死ぬ。あるいは殺す」
「そなたを殺して、わらわも死ぬ」
……曇った傍から晴らしまくった結果、皆がヤンデレになっていた。
どうしてこうなった?