あらすじ
日本のテーマパーク開発会社で過労死した設計士・田中春樹。
彼が目を覚ますと、そこは魔法が存在し、理不尽な身分制度がまかり通る異世界だった。
しかも転生した体は、社会の最底辺である「オメガ」の零細貴族、シエル・ランベール。
借金返済のために好色な貴族へ身売りされそうになる絶望的な状況のなか、彼は前世の知識と魔法を組み合わせ、この娯楽のない世界に「遊園地」を作ることを決意する。
資金援助を求めたのは、氷のように冷徹な最強のアルファ、ヴァルディア公爵ルクス。
「3ヶ月で結果を見せろ」
失敗すれば身柄を奪われるという危険な賭けだったが、シエルは泥まみれになりながらも次々とアトラクションを形にしていく。
決して笑わない冷徹な公爵は、シエルの真っ直ぐな熱意と、完成した魔法の遊園地に触れることで、凍りついていた心を少しずつ溶かしていく。
そして、オメガ特有の発情期(ヒート)がシエルを襲った夜。
決して交わるはずのなかった二人の運命は、甘く熱く絡み合い始める――。
身分も性別も関係ない。
世界中を笑顔にする、極上の異世界テーマパーク開発×溺愛BL、ここに開幕!
※この作品には、性的描写、暴力描写などの表現が含まれています。15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
【登場人物紹介】
◆シエル・ランベール
本作の主人公。20歳のオメガ。辺境の零細貴族ランベール家の次男。前世は日本のテーマパーク開発会社で働く設計士、田中春樹(享年31歳)。過労死して異世界に転生した。オメガとして虐げられる境遇に甘んじることなく、前世の知識とこの世界の魔法を掛け合わせて、誰もが笑顔になれる遊園地を創り出すことを決意する。熱意に溢れ、真っ直ぐな瞳を持つ。
◆ルクス・ヴァルディア
本作の攻め。24歳のアルファ。王国屈指の権力を持つヴァルディア公爵家の若き当主。艶のない黒髪と氷のような藍色の瞳を持つ、冷徹で無表情な青年。感情をほとんど表に出さず、最低限の言葉しか発しない。幼い頃に病弱な弟ファルクを亡くした過去があり、密かに深い喪失感を抱えている。シエルの作る遊園地に触れ、凍りついていた心が少しずつ溶かされていく。
◆カイエン
アルスタリア王国の第一王子。アルファ。国益を最優先に動く切れ者であり、シエルの遊園地の成功に目をつけ、国営化を打診してくる。
◆オーウェン・グレンバック
グレンバック侯爵家の当主。30歳のアルファ。シエルのオメガとしての価値と遊園地の利権を狙い、強引な手段でシエルを我が物にしようと企む卑劣な貴族。