あらすじ

紀元前三千二百年。 龍脈が世界を巡り、魔素が大地に満ちていた時代。 神と悪魔と人間が、まだ同じ地上に存在していた頃――オルテンシアという将国があった。 だが、その国の記録はほとんど残されていない。 どこに存在したのか。 誰が治めていたのか。 どのような歴史を歩んだのか。 すべては失われ、ただ一文だけが今も残されている。 「悪魔の襲撃によって、オルテンシア将国は滅びた」 それから五千年以上の時が流れた現代。 魔素は薄れ、神話は伝承となり、人々は魔術を学びながらも、かつて世界に存在した真実を知らずに生きていた。 天嶺学院高等学校。 星界維持天衡監理機関、通称S.C.A.L.E.直属の教育機関。 そこに、魔力を一切持たない少年が入学する。 鐡瑛志。 魔力を持たない。 魔術を扱えない。 測定結果は、常に不能。 周囲からは落ちこぼれと見なされる少年。 だが彼の内側には、現代の魔術理論では説明できない“ナニカ”が眠っていた。 加護とは何か。 祝福とは何か。 そして、受け継がれた代償とは何か。 失われた歴史と、現代を生きる少年たちの運命が交差する時、世界はまだ清算されていない過去へと向き合うことになる。 ーーこれは原罪へ至る物語。

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カクヨム2026/04/26
  • 現在の作品世界の代行者【第1章完結】