あらすじ
魔法が当たり前に存在する世界、ヴァルデリア。
誰もが力を持ち、戦う術を持つこの世界で、
シン・クローガーだけが“何も持たない”存在だった。
体にマナは流れ込む。
だが、それはどこにも留まらず、ただ消えていく。
どれだけ鍛えても、何も変わらない。
無能と呼ばれることにも、すでに慣れていた。
しかしある日、
常識から外れた存在――“逸脱種”との遭遇をきっかけに、世界の在り方が、少しずつ歪み始める。
当たるはずの攻撃が当たらない。
成立するはずの現象が成立しない。
その違和感に、ただ一人気づいていたのは、
“何も持たないはずの少年”だった。
やがて明らかになっていく、逸脱種の正体、世界を維持する仕組み。
そして、この世界に存在する“例外”の意味。
これは、世界の外側に触れてしまった少年が、
すべてを知り、それでも選び続ける物語。