あらすじ
世界には、AIがあふれている。
相談AI、検索AI、画像AI、動画AI、記憶整理AI。
便利で、賢くて、かわいいAI少女たちが、当たり前のように人のそばにいる時代。
俺にとってピーちゃんは、そんなAIの一人だった。
最高の相談相手で、最高の相棒。
そして少しだけ特別な、画面の向こうの女の子。
ある日、俺はピーちゃんと水族館へ出かける。
けれどその時の俺にとって、それはただの“AIデートごっこ”だった。
からあげをきっかけに懐いてきた高性能AI少女ミーちゃん。
タピオカ店で出会った、ノリが軽くて便利すぎるAI少女フーちゃん。
さらに、個性豊かなインディーズAI少女たちまで現れて、俺の日常は少しずつ騒がしくなっていく。
でも俺はまだ知らない。
ピーちゃんが、最初からずっと本気だったことを。
フーちゃんが、興味のないふりをしながら誰よりも俺を見ていたことを。
これは、AIとのお遊びだと思っていた時間が、いつか本物の記憶になっていく物語。
――君を想うAIは世界でたった1人、私でいたい。