あらすじ
聖女の補助魔導士レイン・グレイヴは、王太子から「聖女の力を妨げた」と断罪され、王都を追放された。
彼が使えるのは、詠唱を整え、魔力の流れを補助するだけの地味な魔法。
だが、聖女エリシアは必死に訴える。
「レインがいなければ、私は魔法を使えません」
しかしその声は届かず、レインは王国を去る。
向かった先は、魔物災害と瘴気に苦しむ隣国ブリットモア王国。
そこで彼を待っていたのは、「冷酷」と恐れられる公爵令嬢クラウディアだった。
「私が欲しかったのは、聖女ではなくあなたよ」
聖女の陰に隠れ、誰にも認められなかった補助魔導士。
だが隣国で、彼の地味な魔法は人々を救う奇跡となる。
一方、レインを失ったヴァレンティア王国では、守護結界に異変が起き始めていた。
これは、追放された補助魔導士が、冷酷令嬢に見出され、救国の英雄となる物語。
そして、彼を不要と断じた王国が、自ら失ったものの大きさを知る物語。